東予テクノクラブ平成22年度9月度は、定例会として協働オフィス会議室で行われた。
講師には新居浜高専の吉川貴士准教授による学習会で、教授が日頃研究している介護工学に
於ける数値化等について、実験の結果や取り組んでいる問題点などについて話された。
あらゆる分野で活躍している匠(たくみ)は、長年の経験で無駄がなく体の動きを工学的に分析して
より正確に把握出来る様になったが、介護の分野でもベテランの動きを追求すると同じ事が分かる
ようになった。またそこには要介護者の安心感もあることが分かった。このような研究は介護者の
負担が軽くなるだけでなく、要介護者の快適性にも繋がった。これまでの介護工学では、介護者の
負担軽減中心でロボット化等に傾いていたが、要介護者には不満が多い事も分かった。
介護者のベテランは細かい声掛けと、要介護者への目線の取り方にポイントがあることが分かった。
また、海外の視察をしてみると、国によって介護に対する文化の違いが大きく、日本流のやり方が
必ずしも外国では受け入れられない事を知った。
参加者:大西健司、平田利實、石田茂樹、和田雄作、前野敏彦、高石勝美、林 洋一郎、
久我高昭、野間省一
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