バーバラ伊藤さんを招き、人類学者から見た日本とアメリカと題して、9月20日(水)18:30〜20:00 例会(学習会)がまちづくりサロンで行われた。
日本との関わりは20年になるというバーバラさんが、得意の流暢な新居浜弁で話を展開。
人間は、人間社会の中で育てなければ、人間になれない。生まれたばかりの子供は一切の文化を持っていない。例として、インドの森の中で発見された2人の子供は、11歳になるまで、動物と一緒に生活していたのか、2本足で歩くことが出来なかった。ものを食べるのは手を使わず、直接口で食べる方法しか知らなかった。言葉は当然何もしゃべれなかった。救出後言葉を教えようと努力したが、ストレスの為に2年後に死んでしまった。また、日本人の子供をアメリカ人に育てさせたら、アメリカ人の言葉と、考え方も価値観も全てアメリカナイズされた子供になる。
アマゾンのヤノマミ族では、子供の時から強い反発心を持った個性の強い人間に育てる。アメリカインディアンのシャイアン族は、子供の時から、泣いても放っておき、我慢することを覚え、強い人間になるよう育てている。アメリカ人の特長は@自立心が強い、A個人主義、B責任感が強い、C平等感覚。世界中の国から移民によって形成された国だけに、お互いに違った価値観を持ちながらも、この4つの価値観に関しては共通の認識を持つよう努力している。アメリカ人は権利ばかり主張するように理解されているが、その権利に対する責任を果たそうとする意識は強く、みんながそれを果たそうと努力している。など・・・時間が許せばいつまで続くかという雰囲気で楽しく話を聞かせてくれた。バーバラさん有り難うございました。
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